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【茶師ミッキーのお茶紹介】秋に飲みたい豊潤な味わい!「島田・さえみどり」

こんにちは、クラフトティー総代茶師の「ミッキー」こと石川です。今日は「島田・さえみどり」のご紹介です!

 まずは、CRAFT TEAのお茶の特徴を少しだけ説明したいと思います。

お茶業界では慣例として、安定した品質のお茶をより多く供給するために、各生産家のお茶を集め、ブレンドして市場に流します。しかし私たちはブレンドを一切せず、「シングルオリジン(単一エリア、単一品種)」の茶葉にこだわることにしました。「生産家のみなさんが心をこめて作った、それぞれの茶葉の個性を楽しんでいただきたい」というのが、その理由です。ペットボトルをはじめとするブレンド茶に対して、市場に出回るシングルオリジンはほんのわずかです。その貴重なお茶を飲んでいただき、ぜひ、味・香りの違いを楽しんでください!

今回ご紹介するのは「さえみどり」です

「さえみどり」は、きれいな緑色の水色と、さわやかなうまみが特徴の品種で、近年人気が非常に高まっているお茶の一つです。この品種はそのほとんどが、数日でも「被覆」といって、茶の樹に覆いをかける栽培方法がとられます。「被覆したさえみどり」は、緑色の濃さが増し、旨味が強く出ますが、その一方、独特の青苦みや、のっぺりとした味わいになりがちという欠点もあります。

今回ご紹介する「島田さえみどり」は100%露地栽培!

静岡県島田市南部に位置する「湯日地区」。小学校の社会の教科書にのっていた、日本一の茶産地、「牧之原台地」の北部に位置します。温暖な気候に恵まれ、大井川の恵みも受ける当地区。太陽の光をしっかりと浴びた畑のさえみどりは、旨味はありながらも、さわやかさを持ちあわせており、深蒸し煎茶の特徴であるコクとやわらかさを持ったお茶です。

このお茶の魅力を最大限に活かすため、火入れ(焙煎)は優しく、控えめに。大きく育った葉っぱや茶葉から出る粉は極力取り除き、日本酒でいう「吟醸」と呼べるレベル位まで茶葉を磨きました。その味わいは、コクがありながらも綺麗な味わいで、渋みが少なく、若い方の味覚にも合うようで、今年度「島田の逸品」という、島田市を代表する特産品の認定を受けております。

実際に飲んでみましょう

まずは50度抽出

15分ほど散歩しまして、自然に(少し意図的に振りすぎたかも・・)撹拌された模様です。通勤中、電車に乗ろうと階段を駆け上がる!なんてこともあるのではないでしょうか・・・。深蒸しのお茶ですので、色はよく出るお茶です。

お茶の甘さやまろやかさ、島田さえみどりの特徴の一つ、青い清涼感、程よい渋味を感じます。しっかりとした味があり、バランスがよく、おいしい和菓子が食べたくなる!そんなきりっとした余韻があります。品のよいあんこ系和菓子がおすすめです!

今回は淹れて15分ほど歩いたような雰囲気を意図的に作りましたが、CRAFT TEAの正式な淹れ方「じっくり」バージョンの通り、15分程静置していただくとより澄んだおいしさでお飲みいただけます。

次にコールドブリュー

こちらは15分ほどおいておきました。色はやはり薄めで、少し黄色がかっています。口を近づけると、甘い香りがふわっと漂ってきます。

飲むと「甘くて、すっきり。香りいい」です。この独特の甘い香りは、ペットボトルには感じられない、なんともいえないいい香りだと思います!優しい味わいなので、こちらも正式な淹れ方の通り、30分とか1時間経つと、すごくおいしくなると思います。通勤前にボトルに入れて、会社でまず一服、これが最高だと思います!

CRAFT TEAの正式な淹れ方「じっくり」バージョンのように、冷蔵庫で1~2時間置いておくだけの淹れ方では、より香りと甘さを感じられます。こちらはリラックスしたい時なんかにいいですね。

時間の経過で濃度や味わいが変わるのも、ペットボトルと違うCRAFT TEAの魅力です。飲み終えたら、お湯や水を継ぎ足すことで、2煎目、3煎目と楽しめるのもいいですよね!ぜひいろいろな場所で、気軽にお茶をお楽しみください!

生産者はこんな方「マル日・下湯日茶農協

「島田・さえみどり」を育てているのはマル日・下湯日茶農協の宮村智久さん・松下信也さん・落合節夫さんです。

「お茶づくりの基本は畑づくり」をモットーに独自の肥料設計をたてる。「一つ一つの作業を丁寧に、丹精込めて行うことで、良いお茶が生まれます。」と熱く語る。いつも畑作業はかかさずに行い、「当たり前の作業」を積み重ねる日々。

総代茶師ミッキー(石川幹浩)プロフィール

1979年1月13日生まれ、O型。音楽とお酒をこよなく愛する42歳。70年続く静岡県の製茶問屋の3代目。お茶の品評会にて通算5回の「農林水産大臣賞」をはじめ、「農林水産局長賞」「静岡県知事賞」など数多くの賞を受賞するなど、華々しい経歴を持つ「お茶のプロフェッショナル」です。