11月29日より、新しいお茶「天竜・在来・烏龍茶」がCRAFT TEA銀座店・丸の内店に登場します。11月29日から2週間、サブスクメニューに追加しますので、CRAFT TEAのサブスク会員のみなさまは無料でお飲みいただけます。ぜひお試しください!
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日本茶で烏龍茶が作れるのか!?
烏龍茶というと、みなさんはやはり「中国」を想像されるのではないでしょうか?実は、製法を変えるだけで烏龍茶は日本茶(緑茶と同じ茶葉)から作ることができるんです!
お茶は、発酵の度合いによって「緑茶」「烏龍茶」「紅茶」に分類されます。発酵とは、一般的には『有機物質が微生物によって分解されること』を言いますが、茶の場合は『葉中のカテキン類が酸化すること』を指します。茶葉を発酵させないと「緑茶」に、少し発酵させたると「烏龍茶」に、十分に発酵させると「紅茶」になります。烏龍茶は少し発酵させたところで『高熱で炒る』ことによって、発酵を止めます。この発酵の度合いで、緑茶っぽい味わいのものから、紅茶に近い味わいのものまで、様々な味わいの烏龍茶を作ることができます。
天竜在来(烏龍茶)とは
「天竜在来(烏龍茶)」は、「天竜」地区で栽培された「在来種」だけを使った(いわゆるシングルオリジン茶葉だけを使った)「烏龍茶」です。
甘味 ★★☆☆☆
渋み ★★★☆☆
焙煎度 ★★☆☆☆
「天竜在来(烏龍茶)」の産地は、静岡県の北西部の山間地、浜松市天竜区春野町の天竜地区です。春野町は浅蒸しの茶産地として名高く、個人や産地で何度も「農林水産大臣賞」などを受賞しています。天竜川の豊かな恵みを受け、昼夜の寒暖差によって霧も多く、国内でも最高品質のお茶を産出する地区です。
茶葉はマルセン砂川共同製茶組合さんが生産したものを使用しました。マルセン砂川共同製茶組合の組合員は30名ほどで、集落全体で農薬・化学肥料を全く使わない栽培方法に取り組んでいます。この方法で茶を栽培すると、当然のごとく害虫が発生し、通常、害虫に喰われた新芽は緑茶としては使えません。しかし、実はこれがCRAFT TEAの国産烏龍茶のおいしさの秘訣になるのです!
害虫に喰われた新芽はストレスを感じ、健全な新芽には持たない香気を発揚します。この香りを酸化発酵(具体的には、日干萎凋と室内萎凋)によって高めたのが、この烏龍茶です。実はこの作り方、中国や台湾で高価格で取引されるお茶にも用いられています。農薬・化学肥料不使用の栽培は大変難しいものですから、とても希少価値が高いものになります。
マルセン砂川共同製茶組合では、いろいろな品種を育てています。鈴木猛史さんが中心となり、烏龍茶に適した品種を毎年選定・製造をしています。数ある品種の中で、今回選んだものが「在来種」です。
現在、国内のほとんどの茶園が、品種改良された挿し木苗から育てた、生産性の高い「改良種(品種茶)」の茶樹です。有名な「ヤブキタ」もこの仲間で、改良種は茶樹の性質が均一であることから、その茶畑は一面均一な緑色になるのが特徴です。
一方で在来種は、蜂などの自然受粉でできた種子から育った茶樹で、一株ごと茶の樹の質が異なります。ゆえに、畑は均一な緑色にはなりません。当然、茶葉の色も均一ではなくなります。育ち方も違うので、葉の大きさも全く違います。全国の在来種茶園は全体のわずか1%だとか。
そんな自然の厳しい環境の中で育ってきた「在来種」は、お茶の生命力にあふれ、滋味深い味わいがします。さらに農薬・化学肥料不使用というさらなる試練の中で育った、今回の「天竜在来(烏龍茶)」は、鈴木さんのこだわり、思いが全てこめられた茶葉を使っています。どんな香りで、どんな味わいなのか!?気になりますよね。
実際に飲んでみましょう
まずは、「低音50度抽出」で淹れてみましょう。
まず初めに、キンモクセイをおもわせるような甘い香りにやや香ばしい香りを感じました。飲むと口当たりが柔らかく、上品な口当たりだなあ〜、としみじみ。やさしい甘さの中にほろっとした苦み・渋みを感じます。「やさしいけど、滋味深い!」そんな印象です。時間の経過で苦み・渋みが増し、から揚げなどの油っぽい食事の後に合わせて飲むと、口がすっきりしそうですね。これでまた、から揚げがさらにおいしく食べれそう!中華料理のような強い味の食事にも、真っ向勝負で臨めそうな力強さを感じます。やはり、厳しい環境で育ったお茶は、香り、甘さ、苦み、渋みなどが入り混じって、多種多様な表情を見せてくれるんだなあ、と感激しました。
すぐに飲んでしまったので、お水を足してみました。・・・おいしいです!香りがしっかりしてるので、十分な飲みごたえがありますよ!2煎目、3煎目と楽しめるのは、ペットボトルとの大きな違いです!ぜひ味の変化をお楽しみください!
次に「水出し」。喉が渇いてごくごく飲みたい時は、ぜひ水出しをお試しください。こちらも実際に淹れてみました。
50℃抽出よりも水色が少し薄い感じですが、十分な色の出方だと感じます。50℃抽出時よりも、甘い香りがふわっと漂います。液面もとろっとした感じが出てますね。
飲むと柔らかい飲み口はとろっとした感じまで粘度が出ているかのようです。なめらかです!味は50℃抽出時よりも透明感があり、複雑で滋味深いというよりは、スッと喉を通っといく印象です。わずかな苦みが追いかけてきます。
思っていたよりも十分なボディが感じられ、飲みごたえがあります。ちょっとした軽食や昼食の相手には最高ですね!ケーキ類なを相手に、紅茶の代わりにするのもOKだと思います。CRAFT TEA公式淹れ方シートの「じっくりと」のように、冷蔵庫で数時間ねかせたり、マイボトルや水筒に水と一緒に氷をいれて持ち運ぶと、さらに甘さや透き通った香りを堪能できるはず!ぜひお試しください!
生産者はこんな方
写真はマルセン砂川共同製茶組合・鈴木猛史さん。彼のモットーは「貪欲に挑戦し続ける」です。また地元愛が強く、有機栽培を志したのは春野町の環境保全のためとのことです。「変人」と呼ばれるほどのお茶への愛・執着は、周囲を圧倒しています!
今後の新メニューの予定
当面の間、2週間に1度のペースで新しいお茶の提供を開始します。ぜひ楽しみにしてください!
「天竜在来(烏龍茶)」の提供期間と提供店舗
<提供期間>
2021年11月29日(月)〜12月12日(日)
<提供店舗>
■CRAFT TEA 銀座
所在地:東京都中央区銀座4丁目3-1銀座並木館GINZA9F
営業時間:8:00〜22:00
■CRAFT TEA 丸の内
所在地:東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル地下2F
営業時間:8:00〜22:00