この記事は「コロナ禍で打撃を受けた観光地を高校生と盛り上げる!人口約6400人の川根本町が高校生が作った新名物で「CRAFT TEA」をジャックします!」という2021年5月28日に公開した記事の続編です。この企画は、当社が本社を構える川根本町にある唯一の高校・川根高校の高校生とともに川根本町の新名物を開発するものです。
前前回の記事:「①川根高校生のアイデア編:【川根本町×CRAFT TEA】川根高校生と作る川根本町の新名物」
前回の記事:「②商品開発の進捗編:【川根本町×CRAFT TEA】川根高校生と作る川根本町の新名物」
商品開発が着々と進む中、開発の進捗報告と開発した新名物を使ってどのように川根本町の認知度を上げるかについての授業を川根高校で行いました。
目的の再確認
高校生は「川根本町の新名物となりうるアイデアを考え、それを『CRAFT TEA新宿マルイ本館』や川根本町で売っていくんだ。そしてその新名物の販売を川根本町の認知度向上と観光客増加につなげていくんだ。」というのを改めて認識し、このプロジェクトの目的を再確認しました。
商品開発の進捗報告・ロールケーキ試食
前回の記事(②商品開発の進捗編:【川根本町×CRAFT TEA】川根高校生と作る川根本町の新名物)で紹介した試作品の進捗を高校生に伝えたあと、ロールケーキの試食をしました。
自分たちのアイデアが実現化されているロールケーキを目の前に、高校生は嬉しそうに目を輝かせていました。試食後は様々な意見が飛び交い、高校生の新名物開発にかける強い想いを感じました。
高校生の意見 (一例)
- お茶はもっと明るい色だから、生地の色を明るめにしたい
- 茶の木を再現したいので、クリームの色をいまより茶色くできないか?
- ゆずの風味が強め。もう少し控えめに
- 全体的に少し苦め。浅蒸しの緑茶と一緒に食べると締まりそう などなど….
しかし意見を出して終わり。ではありません!
当プロジェクトは高校生に学びを得てもらうことも目的の一つです。マーケティングの観点からユーザーテスト(今回でいう試食と意見出し)について学んでもらいました。
この商品は『CRAFT TEA新宿マルイ本館』で販売されます。
この商品を誰が買うのかを考えたときに、高校生は滅多に買わないでしょう。きっとショッピングに来た女性がメインターゲットになります。本来はメインターゲットに該当する人に試食等をしてもらい、その観察結果から得た洞察を元に、商品改善策を考えることがユーザーテストの基本です。
高校生は自分の意見が反映されるわけではないと知り、少し残念そうでしたが、ユーザーテストの基本を理解し「確かにそうか」と納得もしている様子でした。
知名度UPの施策考案
試食後、この商品を使って「川根本町の認知度を高める」という目的達成のために、何をしなければならないかのアイデア出しをしました。
高校生から出た意見
- 商品を渡すときに川根本町のパンフレット渡す
- おおきなポスターを新宿のあちこちに貼る
- パフェの入れ物、ロールケーキの入れ物に川根本町の観光地の写真を貼る
- 店の中で、川根本町のPR動画を流す
- SNSで拡散する→有名人に拡散してもらう
- マスメディア(TV・新聞・雑誌など)に取り上げてもらう
- You Tube広告を使う
- 電車の中吊り広告出す
- まずはこの人たちに買ってもらう:親、友達、彼女、奥さま、石原さとみさん、ヒカキンさん
そして意見の中でどの施策が有効かを話し合い、考えた結果、以下2つが最も有効なのではないかという結論に至りました。
・SNSでの拡散
・おおきなポスターを新宿のあちこちに貼る
高校生のこれからの活動
上記の施策は確定したわけではありません。10月末までの授業の中で、本当に有効な施策は何なのか、どのようにその施策を行っていけばよいのかについて、講師に「株式会社経営参謀」の高梨 太氏をお招きして高校生みんなで考えていきます。
「株式会社経営参謀」 高梨 太氏
高梨氏は「株式会社経営参謀」の取締役として数々の中小企業の支援を行う、経営や企画のプロフェッショナルです。新宿生まれ新宿育ちながらも2019年6月に新宿から川根本町へ移住し、町の課題解決に向けて一町民として町民や役場と協力しながら多くの施策を打ち出しています。
考えた施策は高校生自らで実行していきます。
次回、考えた施策を実際に行う高校生の様子をお伝えします。お楽しみに!