この記事は「コロナ禍で打撃を受けた観光地を高校生と盛り上げる!人口約6400人の川根本町が高校生が作った新名物で「CRAFT TEA」をジャックします!」という2021年5月28日に公開した記事の続編です。この企画は、当社が本社を構える川根本町にある唯一の高校・川根高校の高校生とともに川根本町の新名物を開発するものです。
川根高校での授業の様子
5月の下旬から7月上旬に渡り、当社代表・新谷と川根本町で飲食店を成功させている、『Folks knot』代表・佐々木氏は川根高校生に向けて「商品開発に必要なアイデアの出し方」や「その磨き方について」などの授業を計4回行いました。
アイデアが採用された暁には東京に行ける権利を得られるというご褒美もあり、参加を希望した川根高校生6人は目を輝かせながら一生懸命取り組んでいました。
アイデアの出し方
第1回の授業では「本企画の目的・ゴールとテーマ発表」と「アイデアの出し方」について伝えました。高校生は最初は緊張している様子でしたが、アイデアが採用されたら東京に行けると知ると一気に緊張が解けて「頑張るぞ!!」という雰囲気に変わりました。
アイデアの磨き方
個人でアイデアを考え磨くことの難しさを知った高校生は、チームで挑むことに決め、3人ずつの2チームに別れました。第3回のアイデア発表会に向け、勝ち目のあるアイデアはどれかを話し合い、各チームが一つに絞ったアイデアのブラッシュアップを行いました。
アイデア発表会
2チームは改めて新商品開発の目的とゴールを定め、町が抱える課題と課題解決のための手段とともに新商品を設計し、まとめました。以下、2チームが発表した新商品開発のアイデアです。
チーム①「川根茶畑ロールケーキ」
新商品開発の目的 | 川根本町の認知度向上 |
ゴール(目的の達成をどう判断するか) | 認知度向上=「川根って知ってる?」の質問に対して、「あの〇〇が有名な所だよね」などの回答が得られる |
町が抱える課題 | 少子高齢化・限界集落 |
課題解決のための手段(企画がどうその役目を担うか) | 川根を知ってもらう。川根の良さを知ってもらう |
商品名 | 川根茶畑ロールケーキ |
商品イメージ
川根本町にひろがる茶畑をイメージした「川根茶畑ロールケーキ」外側だけでなく、内側の断面にもこだわって茶の木に見えるように設計されています。
チーム①「川根茶パフェ」
新商品開発の目的 | 商品を提供することにより、川根本町への来訪者を増やす |
ゴール(目的の達成をどう判断するか) | 川根本町へ行ってみたいと思わせる |
町が抱える課題 | 少子高齢化・人口の減少 |
課題解決のための手段(企画がどうその役目を担うか) | ・商品を出すときに「大井川鉄道割引券」をあげる ・商品を出すときに川根温泉ホテルコテージ宿泊割引券をあげる ・商品を出すときに寸又峡温泉割引券をあげる |
商品名 | 川根茶パフェ |
商品イメージ
川根茶で作られたクッキーやアイス、プリンにシフォンケーキなどなど…川根茶をこれでもかと堪能できる川根茶づくしの設計です。
共通して、川根本町が消滅するのはどうしても避けたいという思いが強く見られるアイデアでした。果たして採用されたのはどのアイデアでしょうか・・・??
採用されたアイディアと採用理由
なんと今回、2チームのアイデアをどちらも採用しました!
高校生は自分たちで考えたアイデアが採用されたことと、東京に行けることが決まった喜びでとても嬉しそうな様子でした。
「高校生の夢を実現したい!」これが、今回どちらのアイデアも採用した理由です。今回の授業を通じて『過疎地で考えた商品でも、大都会で通用すること』そして、『過疎地である川根本町に住んでいても、アイデアや実行力次第で大きなチャレンジができること』を生徒が体験することによって、川根本町にも働く選択肢は十分にあること、また、一度川根本町を離れても、将来川根本町に戻って働く選択肢があることを、生徒に感じ取ってもらいたいのです。
商品開発のプロが高校生の考えたアイデアを実現します
今回、商品開発のプロお二方に「川根本町の新名物」となりうる2つのアイデアの開発をお願いします!
川根茶畑ロールケーキ担当:「茶割」佐久間 由城氏
佐久間氏は、100種のお茶割り・100種の唐揚げで有名なお茶割りのパイオニアである「茶割」(ちゃわり)のシェフパティシエです。都内の有名ホテルのパティスリーやブライダルパティシエなどでの経験を持つ、茶割のスイーツ部門の責任者でもあり、茶割オリジナルのお茶を使ったケーキやフォンダンショコラなど、お茶を使ったスイーツを数多く手掛けています。
川根茶パフェ担当:「株式会社favy」安藤 由佳氏
安藤氏は、飲食店のコンサルティングやマーケティング支援を行う「株式会社favy」の 商品開発担当者です。数多くの直営店のメニュー開発や、その他食品メーカーのレシピ開発などを手掛けてきました。クラフトティーやラテ、スムージーなどのドリンクメニューに限らず、ソフトクリームや唐揚げランチまで全てのCRAFT TEAのメニュー開発を担当する、まさに商品開発のプロフェッショナルです。
高校生の考えたアイデアが商品開発のプロたちにより、どのように実現されるのかとても楽しみです!
次回、新商品開発の途中経過をお伝えします。